春かなと思うと冬のような寒さ・・そんな繰り返しのあと、いつの間にかあちこちが美しい桜色に染まります。
毎年、節目の3月はそんなひと月でした。
6年前からは、忘れられない東日本大震災の追悼の月にもなりました。
この渦中にいなかった私は、どんなに想像してもその苦しみをわかるはずもなく、「わからずにいられること」にはちゃんと感謝をしなければなりません。
多くの人の命が犠牲にならなければ知り得なかったことがあまりに多く、本当に情けない気持ちが今も続きます。
そして今、自然災害に限らず地球上で苦難の中を生きている人たちがいることに心を寄せ、「ここにいたのは私かもしれない」「この人は私だったかもしれない」という思いを持ちながら、身の回りで具体的にできることをしていこうと思います。
Think globally, Act locally
もう30年以上前から言われている言葉ですが、私の行動指針の一つになっています。
人ひとりの力では、ただちに地球上の問題を解決することはできないけれど、会ったこともない人たちを想像しながら身の回りでできることに取り組めば、必ずいい循環が生み出せるはず、と信じています。
震災から6年の時間の中で、前に向かおうと頑張っている人たちがどれほどの苦しみを乗り越えながら今日を生きてきたか、原発事故の影響で追い立てられるように故郷を離れざるを得なかった人たちの心や生活の現状はどうか。
見聞きするにつけ、心を痛めるくらいしかできない自分の無力さを思い知りますが、私の中では何も風化していない、そういう人もいっぱいいる、微力だけど何でもしたい、そんなことをうまく伝えられたらと思います。